戦争時の隣に浅草神社があるが、その裏手にある大正15年創業の老舗おでん屋さん。なんと、今年95周年を迎えるという。入った瞬間に感じる、昔ながらの素朴なお店。ご主人はぶらぶら仕事しながら、江戸っ子らしく、お客相手に好き勝手なことをしゃべっている。ここはきっと、テレビ撮影なんて、お断りなんだろうなあ。「そんなめんどくせえもん、知るか。うちはおでんを売ってればいいんだよ。テレビなんて出ちまったら、うるさくて仕方ねえ!」とでも言いそうだなあ。
銀座あたりで、偉そうに営業する、クソ高い有名なおでん処とは違い、おでんはお手軽で、一つ100円。薄味で、良い感じ。それに、刺身が美味い! シメサバはよく脂がのって、絶品でした。おでん鍋の横でつけるお燗酒がまた、郷愁を誘う。おじいちゃん、おばあちゃんでのんびり営業する、地元の一杯飲み屋でした。