血液透析

血液透析から2日目(5月10日)

血液透析をしていると、ほぼ尿が出なくなってくる。

ということは、次の透析まで、ひたすら毒素が溜まるということ。

例えば、月水金の16時〜20時に透析をすると、透析が終わった瞬間の、月水金の夜8時が、毒素が体に無くて、一番快適な状態。

そして、この20時から、ヨーイドンで毒素がたまりだす。

つまり、次の透析をする、月水金の午後4時が一番、体が辛いということ。

そして、透析をし終わった、月水金の午後8時が、一番、体が楽だということ。。

透析をした後は、疲れるとかいうが、僕は今のところそんな気配はないので、つまり、遊ぶなら、この瞬間が一番いい、ということになる。

ちょっと時間は遅いが、人に会うなら、この時間からが、機嫌良く会えるということになる。

正直言って、腹膜透析をしているときは、ほぼいつでも、体がだるく、人との会話も弾まなかった。

気の合う仲間と飲んでいても、二時間もすると、もうだるくなってきて、帰りたくなってしまう。

こんな形では、人との付き合いも上手くはいかない。

だから、親しかった友とも、だいぶん、関係が薄くなった気がする。

そりゃ、元気な頃と比べて酒の付き合いが悪くなったのだから、仕方ないだろう。

誰も責めることはできない。

別に、誰に絶縁をされたわけでもないのだが、自然と人と話す機会も少なくなり、僕は知らないうちに孤独感が増していたようで、よく友達を失う夢を見た。

事実、普段会話をする相手は、妻と、それに、離れて暮らす息子だけ。

家族がいるだけでも、もちろん、幸せなのだろうが、随分やるせない思いをした。

しかし、この月水金の午後8時を目処に人と話せば、前向きに接せられるかもしれないな、と思った。

うん、昔から好きだった居酒屋の一人飲みだって、この時間なら、旨い酒、旨いつまみが食えるのではないか。

だって、体には毒素が無いのだから。

これからは、宴会は月水金の午後8時がいいな、と思った。

ということは、日曜日の夜から月曜日の午後4時くらいは、透析をしてから二日目の夜から三日目だから、体に毒素が溜まってる。

だから、何かをするには向かないな。

月曜日の仕事は仕方ないとしても、日曜日の夜は、家で静かに妻と会話でも楽しむことにしようか。

そんなことを考えながら、今、日曜日の午後である。

入院中なので、なにもしてないから、毒素は溜まりにくいかもしれないが、注意深く体調を見てみよう。

それにしても、病院での日曜日は静かだ。

コロナで制限してるとはいえ、病室に大体定員の半分くらいの患者がいるのに、僕のタイプの音が響くだけで、シーンと静まり返っている。病院で初めての血液透析後の日曜日を過ごしている。

透析後二日目ではあるが、いまだ、タイプの指先は滑らかだ。

今日も静かに眠りにつこう