今年のアカデミー賞が発表になり、ホンジュノ監督のパラサイトが作品賞、監督賞、国際長編映画賞、脚本賞を受賞した。
もちろん、韓国映画では初めて、そして、英語以外の作品が作品賞を受賞するのも初めてだそうである。
作品の内容に触れるとネタバレになってしまうので、やめておくが、タイトルの「パラサイトー半地下の家族」からわかる通り、半地下に住む家族のことを描いている。
しかしまあ、よくもここまで韓国lの暗部を描いたなあ、という実感。日本でも、「万引き家族」とか、古くは「羅生門」とか、その国の暗部を描いた作品はあるが、これだけ派手に受賞してしまうと、韓国の半地下の実態が世界に白日の元にさらされてしまう。
他人事ながら、大丈夫だろうか、と思ってしまった。
しかし、作品としてはよくできていて、観終わったら、どっと疲れてしまった。
僕はあんまり映画のことを語るほど学はないのだが、日本の「万引き家族」と比べてしまったが、まあ、是枝監督があまり好きではないというのもあるけど、「パラサイト」の方が、ラストに向かっての仕上げ方とか、ずっとよくできていると思います。