いかにも本格推理ものの匂いがプンプンするタイトル。
密室ものか?
と誰しも想像するだろう。
ミステリー好きなら、とりあえず手に取るだろう。
岡嶋二人の作品としては、とても有名なもの。
「起きて。ねえ、起きて」と揺り起こされた主人公が見たものは、どこかの閉ざされた空間。
揺り起こしていた女性の他に、惚けた表情の男女二人の顔も見える。
そう、四人はどこかに閉じ込められているのだ。
四人を閉じ込めたのは、この四人が我が娘を殺したと思い込んでいる、娘の母親。
殺した?
あれは事故ではなかったのか?
警察もそう結論づけたではないか?
しかし、その密室空間に残されたものを検討してみると、何やら色々と疑問点が浮かんでくる。
おかしい、あれは事故ではなかったのではないか?
殺人?
それなら誰が?
この四人の中に犯人はいるのか?
密室から脱出しようと色々試みる四人だが、そうしながらも疑問点を検討して行くと、だんだんと何かが見えてくる。
二転三転する展開。
最後は意外などんでん返しが・・・
本日、三割くらい読み進めたところから初めて、一気にどどーん。
で、読み終わりました。
面白かった!
こういうのを本格推理というのかどうか、よくわからないが、この小説、ただの謎解きではなく、人の心理描写もたっぷりで、とても読み応えがある。
あまり言うとネタバレになってしまうのでやめておくが、これも一種の徹夜本、英語で言うところのpage turnerだと思う。
なんと、これ、アマゾンのkindle unlimitedに入っています。
僕は最近、退職したためにあまり収入がなくなり、本を買うにもちょっと不自由しているので、月々980円で豊富な蔵書を誇るkindleが読めるkindle unlimitedに入りました。
初めは、読み放題には良い本はないのかなあ、と思いましたが、なんのなんの、この「そして扉が閉ざされた」もそうですが、なかなか素晴らしい本がたくさんあります。
そして、一定期間で読み放題本も入れ替わって行くので、本好きにはとても良いと思います。
これからおいおい紹介してゆこうと思います。